2021年08月

2021年08月29日

こんばんは、わーくです。

マスターキーボードとして使っているEX5ですが、ほぼ調子が良いものの、「アフタータッチが送信されまくる」という不具合を抱えておりました。

プリセットサウンドだと音色的に影響を受けないものが多いのですが、EX5から演奏したデータをCUBASEなどに取り込んだ時、もの凄い数のアフタータッチデータが記録されることになってしまいます。CUBASE側のフィルターでMIDI録音時に自動的に取り除くこともできますが、別のMIDIコントローラーからも録音されなくなる、という仕様。アフタータッチを利用する音色をたまーに使うこともあり、EX5を分解して修理できないものか・・・と試みました。

結果、改善しました。理想の動作には至らなかったものの、普通にピアノ音色で弾いている時に、アフタータッチが入りまくる現象は軽減されました。

ネット上に記事が少なかったので、参考にされる方もいると思い、分解記録を残しておきます。念のためですが、もしご自身で試される方は自己責任でお願い致します!

では、分解の様子をお伝えします。写真をたくさん撮ったのですが、全部に解説を付けているとものすごく長くなりそうなので、適当に端折って貼りつけて参ります。なお、EX5は分解時に数十本のネジを取り外す(そして締め直す)ことになるので、もし分解される際には電動ドライバーを用意されることをオススメします。

ex5-01
本体裏面です。手前が鍵盤側です。ほとんどのネジを外す必要がありますが、ゴム足のネジは外さないでOKです。

ex5-02
背面の大きい方のフタを外すとこんな感じになっており、SCSI端子などが見えます。ささっているのは、フロッピーディスクドライブのケーブルです。ケーブルの下に、コイン電池(CR2032)がちょこっとだけ見えます。ここから根性出せば電池交換は可能ですw

ex5-03
小さい方のフタを外すと、サンプリング用のメモリを挿すスロットが見えます。

ex5-04
フロッピーディスクのカバーも外す必要があります。他の2枚のフタと違ってプラスチック製なので取扱注意です。

ex5-05
裏蓋を外したところです。手前が鍵盤側です。右下がフロッピーディスクドライブなので、ここまで外せばFDDの交換ができます。コイン電池も丸見えになりましたね。

ex5-06
鍵盤のベロシティを感知するセンサーは、76鍵分が2枚の基板に分かれています。その基板それぞれに、写真のコネクタが付いています。両脇のレバーを開くと、コネクターが抜ける仕組みです。

ex5-07
センサー基板(2枚)を取り外しました。センサーの写真は撮り忘れました・・・ごめんなさい。しかも、センサー基板は意外をフニャフニャで、センサー自体も服に引っかけただけで曲がってしまうくらい軟弱モノなので、もの凄く気を遣って取り外してください。センサー基板のネジは、金色のネジなので、分かりやすいです。(他のネジは黒でサイズが違うものがあるので、部分ごとにまとめてネジを保管しておいたほうがよいと思います。)今度は写真の基板を取り外します。

ex5-08
この基板上には2箇所、写真のようにケーブルタイ(小)+ワッシャーを支えているネジがあるので、忘れないように写真にでもとっておきましょう。(←忘れないように写真に撮った人)

ex5-09
今度は、鍵盤ユニットを支えている4本の太いネジ+3枚の金属板を取り外していきます。金属板は3枚とも同じ形なので、取り違えても(方向さえ間違わなければ)問題ありません。ただ、一番右の金属板の、右から2番目のネジが、これまたケーブルタイ(大)を支えているネジなので、覚えておきましょう。

これでようやく鍵盤ユニットを取り外すことができます!今回も目的は「アフタータッチが掛かりすぎるのを抑える」ですから、鍵盤ユニットをなんとかできれば、直せるかもしれません。

EX5はFS鍵盤なので、下記のサイトを見ながら調整をしようと思っていました。

でも、EX5の鍵盤はこのエレクトーンのものとは違います。ホリゾンタルタッチ機能は無いので、この両脇のセンサーだけがある・・・と思い込んで分解を進めてきましたが、全然そんなもの見当たりません。

で、気付きました。
ex5-10
鍵盤の下のフェルトに入っていっているリボン型の感圧センサー・・・ここでアフタータッチを検出していたようです。え?ちょっと心細くない?直しようがなくない?

ex5-12
この幅8mm程度のリボンに圧力が掛かると、抵抗値が変化して押した強さを検出する仕組みのようです。

リボン型のセンサーをググってみたものの、何Ωのものかも分かりませんし、1mくらいものもあまり出回っていないようです。で、諦めかけたその時。

ex5-13
YAMAHA X1930(ググっても無駄でした)という基板から感圧センサーが出てきてるのですが、この基板、ゲインつまみがついてる!!このゲインつまみ(VR1とVR2)を調整すれば、もしかしたら直るかも!?

というわけで、とりあえずデフォルト値をマジックでメモ。

ex5-14
足の間に黒マジックの線が来てる状態がデフォルトの値だとして・・・

ex5-15
このくらいの値にしたら、改善しました!(少しだけですが)

この2つの値が何を調整しているのかは素人なので分かりませんが、調整しているうちに変化したのは「アフタータッチの最大値」「最小値」「送られる頻度」です。ただ、時計回りで大きくなる・・・とかじゃなくて、ツマミ2つの値の相対値で送信されるデータが変化します。ですから、私と同じ症状に悩まされている方も、このツマミの調整に関しては臨機応変にやるしかない気がします。

ちなみに、ツマミの調整中もEX5の電源は入れっぱなし、DAWにMIDI流しっぱなしで10分くらい試しました・・・危ないけど、変化の傾向も見えないのに電源ON/OFFを繰り返していたら何万年経っても終わらないと思ったので・・・(自己責任オブ自己責任)

で、最終的には
  • 普通に弾いていてもアフタータッチが送信されづらくなった
  • ちょっと力を入れても、ブワーって大量にアフタータッチが送信されなくなった
  • ちゃんと0から127まで強さによって送信されている
状態までにはできました。

余談ですが、EX5はVoiceの設定の画面で、アフタータッチの送信値にオフセットや傾斜をつけることができるのですが、これを調整しても改善はしませんでした。最初は「オフセット-64にしておけば、アフタータッチの値が64以上じゃなければ送信されないはず!そして傾斜を2次関数曲線にすれば力強めでも0~127まで送信値のダイナミクスが出せるかも!俺天才!」と思って調整したのですが、なんとオフセットをマイナスに設定すると、「アフタータッチ0」というパラメーターが送信されまくるだけで、アフタータッチを送信されないようにはできませんでした。合掌。


(23:08)

2021年08月28日

こんばんは、わーくです。

Mac miniでゴリゴリにDTMをする際にほぼ必須であろうeGPU。画面描画をeGPUに任せることで、CPUの能力をほぼプラグインの処理のために割くことができるようになります。というより、Mac mini 2018にHDMIで4K60Hzのディスプレイを繋ごうものなら、10トラック程度のスタンダードMIDIファイル(SMF)をSoundCanvas VAで鳴らすことすらできないくらい、画面描画にリソースをもってかれてしまうくらい非力(※)なのです。

Mac mini 2018の初期OSであるMojaveではアプリごとにeGPUを優先使用する・しないを切り替えたりと高度な機能に対応しているのですが、なんと「eGPUを繋いだままだとMacがちゃんと起動しない」という馬鹿みたいな問題を抱えています。ですから、Mac miniの電源をON→eGPUをON→Mac miniのHDMIをOFF、の順番で操作しないと、GUI描画をeGPUに全て任せるようにできません。電源つける順番気にしなきゃいけないとか昭和かよ!と突っ込んでしまうのは、昭和生まれのサガです。

わーくの環境では1000円くらいのHDMIセレクターを使って、Macの画面をCPU内蔵のグラフィック(iGPU)から出すか、eGPUから出すかをボタンひとつで選べるようにしてあります。

普段ネットやその他の作業をするときはiGPUでお手軽&節電環境で、DTMをするときにはeGPUを入れてフルパワーで、と切り替えております。

で、時々このHDMIセレクターを切り忘れて(そしてeGPUを付けっぱなしにしていて)、Mac miniの電源を入れてしまい、画面が真っ白になって強制電源断しかできない、という状況になってしまっていました。もしそのショックでSSDが㌧だら・・・とか考えると、冷や汁が止まりません。

なんと!実はそんな時も、実はMacはハングアップしていない、ということに気付きました。画面が真っ白なだけで、ちゃんとOSは動いています。というか、「デスクトップ画面(GUI)結局どこから出力すればええの?」ってところで止まっているようで、他のプロセスは絶賛お仕事中のようです。

そこで!これまでは電源長押しでブチ切りしていましたが!!

「画面が真っ白になってしまったら、HDMIセレクターを切り替えてMac miniとディスプレイをHDMI接続した状態にして、eGPUの電源を切る。」

これで、何事も無かったように普通にHDMI経由でデスクトップが表示されることに気付きました。OSからの警告メッセージもなし。今までMac miniの電源を長押しして終了するしかなかったのが、本体や外付けのSSDを危険にさらすことなく使い続けることができるようになりました。

Mojave環境でのeGPUの運用は少し面倒でしたが、この解決法が見つかったので少し敷居が低くなりました。

しかし、「これひょっとしてeGPUの接続解除もできるんじゃね?」と調子に乗って”メニューバーアイコンからのeGPU接続解除”を試したら、案の定Mac miniが強制再起動しました…やはりeGPUを一度ONにしたからには、シャットダウンするまでは接続解除はできないのね。残念!


※Core i7 3.2GHz + 32GBメモリの2018年版Mac miniの最上位モデル+RME Fireface UFX II(バッファ64サンプル)でも、背面HDMIから4Kモニターに繋いだ状態(iGPU使用)で曲を再生すると、フェーダーやプロジェクトウィンドウの描画だけでCPUが悲鳴を上げて、再生音にプチプチノイズが乗りまくります。再生速度が遅くなるくらい酷いノイズです。CUBASEのミキサーやプロジェクト画面を表示させないようにするとiGPUでもノイズが乗らなくなるので、iGPUがノイズの犯人であることは間違いありません。どんなに高速なCPUでも、iGPUである限り下位モデルと似たような現象が起きるようなので技術的には興味深い現象です。
 


(18:44)

2021年08月26日

こんばんは、わーくです。

もうタイトルの通りで何の面白みも無いのですが、Antelope Audio Discrete 4 Synergy CoreとRMEのFIREFACE UFX IIをオプティカルケーブル2本で繋いで、VST System Linkの構築が出来たよ、って話です。

96kHzで動かしているので、ADATは4in4outでしか使えませんが、そのinとoutの4ch目の1bitを上下線に割り当てて(上り1bit下り1bit)接続できました。ということはinもoutもそれぞれ4ch目は23bitオーディオってわけです。精神衛生上あまりよろしくない・・・

VST System Linkは、デジタルI/Oがあれば複数のCUBASE同士を繋いでMIDIとオーディオをやりとりできるので、インターフェースのメーカーや種類を問わないというのが仕様上の話ですが、本当にそうなの?というのを確かめられたという点で実験の価値はあったのかな、と思っています。RMEもAntelope Audioも、独自のミキサーアプリを介して信号のやりとりをしているので、VST System Linkのデータもちゃんと通ってるんかい?って疑問があったのですが、問題ありませんでした。

<VST System Link設定メモ>
Discrete4側の入力と出力で理解しやすさが違う気がします。出力はEASY PANELの「DIGITAL OUTS」ページのミキサー位置=ADATチャンネルなので分かりやすいです。CUBASEのASIO出力の番号とCOMPUTER PLAYの番号を一致させればOK。

入力は、まずEASY PANELの何chでADATを受け取るか決めて、CUBASEのASIO入力でそのch番号を指定するだけ。それだけなんだけど、EASY PANELでは「複数のchで同じ物理入力の信号を受け取ることができる」ので頭がこんがらがるのです。

例えば、ADAT1の信号を、例えば6chと16chで受け取って、CUBASE側で別々に入れることができる。何が幸せなのかというと、1ch〜4chにFPGAでエフェクト処理ができるので、その処理済み信号とドライ信号を同時に録音できることが出来る等。難しいわ。。。

<CUBASEのほうのポイント>
F4キーで出てくる「VSTコネクション」の設定は関係無いのです。デバイスポートレベルでデータをやりとりしてるので、そのポートがCUBASEのどのトラックに割り当てられているのかは関係ありません。入力も、出力も、関係ありません。

ただし!一つだけ注意点が。それは、VST System Linkの受け側チャンネルを、Discrete 4 Synergy CoreのEASY PANELの1〜4に設定してはいけない、ということです。正確に言うと、設定しただけなら動きます。でも、FPGAでエフェクトをかけると、VST System Linkの信号まで処理されてしまって、受け取れなくなってしまいます!(試した)

でも、エフェクトを挿しても、全部バイパスすればまたVST System Linkの信号が復活します!(試した)面白い!けど非実用的です。だから、VST System Linkの受け側のチャンネルは、5〜16のどこかにしましょう。

以下、自分用メモです。

<AntelopeのEASY PANELの方から気を付けていくこと>
「MONITOR&HEADPHONES」のページでは、左からCUBASEのデバイスポートの1番目,2番目,…、16番目にあたる信号がどの入力端子から入ってくるのかが設定できる。つまりDiscrete 4だったらデフォルトで左からA1、A2、A3、A4、SPDIF1、SPDIF2、ADAT1、ADAT2…の信号が、CUBASEのデバイスポートのDiscrete4_SC IN 1、IN 2、…、IN 16に入ってくるように設定されている(すなわち15chと16chはデフォルトではMUTE)。だから、96kHzのプロジェクトだし、ADAT4の信号でVST System Linkの入力データを受け付けるぜ!と思ったら、それはEASY PANELの左から10列目のフェーダーのところに入ってきているので、CUBASEのデバイスポートの10番目のIN(Discrete4_SC IN 10)をASIO入力に指定する。

「DIGITAL OUTS」のページでは、ADATとSPDIF出力にCUBASEのデバイスポートの何番の信号を乗せるか、を決める。上の法則と合わせるなら、ADATはCOMPUTER PLAY7〜10(96kHzの場合)、SPDIFはCOMPUTER PLAY5と6にしておくと考えやすい。(デフォルトではCOMPUTER PLAYの1と2がADAT出力の5chと6chに割り当てられているのでVST System Linkには不都合)とにかく、ADAT4の信号でVST System Linkのデータを出力するぜ!と思ったら、EASY PANELの「ADAT OUT 4」の上のところを、CUBASEのASIO出力で指定したDiscrete4_SC OUT XXのXXと同じ番号のCOMPUTER PLAY XXにする。(ASIO出力をDiscrete4_SC OUT 10にしたならば、EASY PANELのADAT OUT 4の上はCOMPUTER PLAY10)

…書いてて良く分かんなくなってきた…(馬鹿

とはいえ、VST System Linkなんて使って曲作りする機会なんてそうそう無いと思うので、その時の自分にとってはありがたいメモになるのでしょう。メモをここに書いたことを忘れさえしなければ…!(血の涙



(23:58)

2021年08月23日

こんばんは、わーくです。

ロックオンさんのキャンペーンで無料で頂いた良音質プラグイン「KROTOS Simple Concept」です。
simpleconcept2
が、わーくの環境では不思議な挙動をします。とにかく、CPUを食うのです。

Mac mini 2018(Mojave)で、CUBASE 10.5 Proで使っています。

simpleconcept1
CUBASEを起動しただけの状態。96kHz 32bitのプロジェクトです。48kHz 24bitでも試しましたが、似たようなもんです。

で、Simple Conceptを1トラックだけ立ち上げるとですね・・・

simpleconcept4
こうなるw

シングルティンバーのシンプルなソフトシンセ1つで200%以上CPUを食うとかw

CUBASEのオーディオパフォーマンスメーターは、
simpleconcept3
真っ赤っか!バッファサイズ128でこの始末です。ためしに512、2048も試してみましたが、多少改善するもののメーター半分以上触れっぱなし。どう考えても異常事態です。

オーディオインターフェースのドライバの問題かと思いましたが、Antelope AudioのDiscrete 4 Synergy CoreとRMEのFIREFACE UFX IIで試しても似たような状態でした。もちろんというか、発音中もプチプチノイズが入ります。天下のRMEの鉄板ドライバーでも動きが変だとしたら、もはやMac本体かプラグインかのどちらかの問題な気がしてきます・・・

ちなみに、サブ機のMacBook Proでは、CPU負荷は高いものの、音は正常。ただ変なことに、MacBookのほうは、無音時はCPU使用率が300%くらいなのに、発音をすると150%くらいに負荷が下がるという・・・謎過ぎる挙動w

さらに言うとですね、Windows機で試してみたら、Simple Conceptを数トラック立ち上げても誤差程度しかCPU負荷が上がりませんでした。こちら5年前のCore i7なのに・・・。Windowsは優秀だ(笑)

こんな状況、うちの環境だけでしょうかね?Mac miniのT2チップが悪さしてるのかな?とりあえずメーカーにはサポートメールを打ってみるつもりです。いい音するシンセだから、ちゃんと使えるようにしたいですもの・・・。

(02:54)
こんばんは、わーくです。

RMEのBabyface Pro FSから、Antelope AudioのDiscrete 4 Synergy Coreにモバイルインターフェースを乗り替えました。音質やら使い勝手やらはそのうち書きたいと思いますが、満足しております。(人にオススメするのは間違いなくBabyface Pro FSですが、わーく的にはDiscrete 4 SCが最高でした。)

とはいえ、内部ミキサーはRMEのTotalMixに慣れていたので、Discreteシリーズ向けのミキサー「EASY PANEL」の挙動がよく分からず、とりあえず音を出すだけ・・・でしたが、解説動画などを観て、少しずつ分かってきたので備忘録がてら書き残します。


discrete4-16ch
EASY PANELの初期画面です。デジタルミキサーやTotalMixが分かっていれば、「赤で囲んでる部分が押せる」ってことに気付けば、そんなに難しくない問題でした。。。

discrete4-8ch
こっちが16チャンネル表示させてる状態です。右下の8ch/16ch切り替えボタンを押すとミキサー表示が切り替わります。16チャンネル見えてますが、間違いなくDiscrete 4 Synergy Coreの画面です。

で、動画を観るまで分からなかったのはここでした。

discrete4-daw

ここが押せることに気付かなかったせいで、「インプットは分かったけどアウトプットはどうやってルーティングするのよ・・・」って状態でしばらく過ごしておりました。直感的に使えるように作られてるハズなのに、自分の注意力不足でした(XoX)

ちなみに!公式の解説動画の中でポイントだと思ったのは、
  • Discrete 4 SCは14inputだけど、内部ミキサーは16chある
  • ミキサーのルーティングはダブらせることができて、例えば「マイク入力のドライ信号とFPGAでエフェクト処理した信号を別チャンネルに立ち上げて同時録音ができる」
  • FPGAのエフェクトが立ち上がるのはINPUTの1〜4チャンネルのみなので、DAW信号にFPGAで処理させたかったらルーティングのほうで対処する(設定次第でリアンプできる)
このあたりです。

動画を観ると「あ〜なるほど」となるところがたくさんあるので、ご覧になることをオススメします。

これで活用できそうです。買って良かったDiscrete 4 Synergy Core・・・!


【公式】EasyPanel の解説 (日本語) Discrete Series、Zen Go SC 共通 【Antelope Audio Japan】
https://www.youtube.com/watch?v=LtsmLpGnU3w

【公式】EASY PANEL ルーティング解説 (Discrete Series、Zen Go SC 向け)
https://www.youtube.com/watch?v=6RFAJyAcDSU

非公式解説動画(日本語、分かりやすい!)
Discrete Series のルーティング解説 / Antelope Audio Discrete4, Discrete 8 Routing introduction.
https://www.youtube.com/watch?v=j7faTO4W4hI 

 

(01:52)

2021年08月17日

こんばんは、わーくです。

やっともらえたお盆休み、半年ぶりに更新ができるのですが、投稿が長い文章ばかりで更新するのにも腰が重い、という状態が続いておりました。ちょこちょことネタはあるものの、Twitterで呟いているだけでは、検索結果にも残らないということで、ちょっとでも役に立ちそうなネタは短くても書いていくことにしました。

閑話休題。

KOMPLETE KONTROL S61 mk IIキーボードに、フットコントローラー(サスティンペダルじゃなくて、ワウペダルみたいなやつ)の名機、EV-5を接続したところ、「CC11がずっと送られっぱなしになる」という現象が起きました。垂れ流しです。ず〜っとCC11の124とか125とか中途半端に高い値を出力し続ける状態になります。

何だコレ、故障か・・?

とはいえ、EV-5はEX5に接続したときはちゃんと動作するので、Komplete Kontrolキーボードの設定が悪いのでしょう。しかし、このキーボードは設定を本体ではなくパソコン上で行うようになっています。

というわけで、下記の設定で動くようになりました。

 Komplete KontrolソフトウェアのVSTプラグインのほうで不具合が出ていましたが、設定をするのはスタンドアロン版からじゃないとできません。

kkf00
スタンドアロン版を立ち上げたら、
①「MIDIコネクタのアイコンのボタン」を押して、
②「PEDALS」を押して
③「Pedal B」を押します。これでフットペダルのほうの設定画面になります。


kkf01

⑤「Swap T/R」をONにします。
⑥「Calibrate」を押します。

kkf02
⑦この画面で、ペダルを最も低い値のほうへ踏み込みます。(かかと側)

kkf03
⑧この画面で、ペダルを最も高い値のほうへ踏み込みます。(つま先側)

これで、スタンドアロン版でも、プラグイン版でも、きちんとEV-5がエクスプレッションペダルとして働いてくれるはずです。

名機なのにチップとリングの交換が必要なのかい・・・。サスティンペダルもRolandとかYAMAHAとかKORGとかで極性が違ったりするし、王道の機材だからといってデフォルトで使えない場合もありますね。難しい。

 ・・・って今回もスクショも入って長くなってしまいました。短くサクッと分かりやすく書きたいものです。反省!

(00:33)