こんにちは、わーくです。
Fluid Motionで動画を楽しむ環境を格安で構築しようと頑張って参りましたが、どうやら着地点が見えたのでご報告です。
イチからPCを組み立てようという方は、Ryzenで環境を作って、BlueskyFRCUtil+MPC-BEで終了なのですが、Intel環境でFluid Motionを有効にする方法を試した結果、「古くて安いFluid Motion対応グラボを、現在使っているグラボに足して2枚挿しにする」というところに落ち着きました。
環境
CPU…Core i7 Kaby Lake @ 4.4GHz
Motherboard…ASUSTeK ROG STRIX Z270F GAMING
Memory… DDR4 16GB
GraphicBoard…SAPPHIRE PULSE RADEON RX 5700 8G
電源…コルセアの650Wのやつ(詳細不明)
あとはシステム用のSSDとか、データ用のHDDとか…
で、今回足したFluid Motion専用グラボは、Radeon R7 250です。ボードだけで購入したのでどこの何かは不明w決め手は1スロット、補助電源不要、そして何より安い(ジャンクで3000円以下)ということです。
こいつをマザーボードの一番下のPCI-Express x4スロットに挿入し、一番上のPCI-Expressスロットの転送速度を下がらないようにして(ASUSのROG STRIX Z270F GAMINGというマザーボードは、PCI-Express x16のスロット1とスロット2にグラボを挿すと、両方とも最大転送速度がx8に制限されます)、あくまでFluid Motion専用のチップとして働いてもらうことにしました。
懸念していたのは、Fluid Motionのビデオカードから液晶ディスプレイに映像を接続しないとFluid Motionの効果が得られないのでは…ということでしたが、杞憂に終わりました。スロット1に挿したRADEON RX 5700にディスプレイを接続して3Dゲームを楽しみつつ、スロット3に接続したR7 250にFluid Motion処理をさせ、RX5700から処理済みの60fpsの動画を出力するということが出来ました。すごい!
さらに懸念していたのは、古いグラボなので高解像度の動画を処理できるのだろうか…ということです。R7 250はクロック1000MHz、GDDR3 2GB。果たしてこのスペックでBlu-rayクラスの動画のFluid Motion処理ができるのだろうか?と懸念していましたが、これも大丈夫でした。GPU使用率34%前後で推移し、1時間で欠落フレームも30程度で済みました。Radeon SoftwareでR7 250のファンの速度や電圧を下げてもきっちり動きました。ファンが小さく高回転すると耳障りなノイズがすると予想していたのですが、標準でも騒音は大したことなく、さらにファンの速度を下げても、Fluid Motion処理できてました。
(2021年1月追記)
Fluid Motionの処理しかさせてないから、ファンを回さなくてもダイジョブなんじゃね?という発想から、ためしにファンの電源コネクタを抜いてみました。室温18度、フルHDの動画を10分くらい再生させて90度を超えてまだ温度上昇してます。GPUの温度限界は100℃くらいという説もありますし、GPUの使用率も60%~40%くらい使い続けていて、このままではやばい、ということでCPUファンを再度接続しました(笑)
あと、ためしに動画を2つ同時に再生させてみてGPUの使用率を観察したのですが、変化は見られませんでした。動画のフレームも不安定になりましたし、GPU1つにつきFluid Motion処理できる動画は1つなのかもしれません。そもそも動画2つなんてあまり観る機会もないでしょうけど…。
ほぼ同じスペックのカードがちゃんとした値段で売られています。半年前に投稿したときは売られていませんでしたが、また出てきていますね。Fluid Motionの需要のためかな?
(追記ここまで)
動画の再生に使ったソフトウェアは、MPC-BE、Directshowフィルターはご存じBluesky Frame Rate Converter。GPUのタブから、R7 200 SeriesのほうだけAMD Fluid Motion Videoを有効にし、AFMは自動ではなくモード1か2に。今回はディスプレイに接続しているグラボとFluid Motionを処理させているグラボが違うのでZero-CopyモードはOFFで。これでMPC-BEで設定することで再生できました。(そちらの設定は詳しいサイトにお任せすることにして。。)
MPC-BEはCtrl+4で統計情報を出しておけるので、フレームレートのチェックに便利ですね。でも、設定をちゃんとしておかないと、コピーフレームだけ生成しまくってフレーム数は60fpsだけどフレーム補完されてない残念な再生状態ができあがるので、注意が必要です。
これで昔録画していた動画達が消化できる目処がついた…ステイホームおわたけど…
さて、これでWindows環境は整った…あとは制作用のMac miniをちゃんと動くようにせな…
-------------------------以下、2021.1.2更新---------------------------
令和3年1月上旬の時点で、Bluesky Frame Rate Converterはバージョン3.1.0まで上がってきていますね。設定項目も増えて、より高画質で再生できるようになりました。我が家は下記の設定で動かしています。

ところで、Windows10をアップデートして、20H2(Windows 10 October 2020 Update)にすると、OSの挙動が変わったようで、BlueskyFRCをバージョンアップしないと複数ビデオカード時の動作に影響が出たり、そもそも設定自体が反映されなかったりします。
具体的には、設定時にBlueskyFRCのアイコン、もしくは、BlueskyFRCを使用するプレイヤー(MPC-BE x64)のアイコンを右クリックして、「管理者として実行」しないと、設定が反映されません。お困りの方は試してみてください。
コメント
コメント一覧 (19)
かなり前のグラボと最新グラボのペアでもいけるんですね!
そうなんです!正直、最新のグラボでもFluid Motion機能を削らないで欲しかったのですが、とりあえずFluid Motion用と割り切って安いグラボを足す、という選択肢を残してくれているのがAMDのサービス精神なのかな、と受け止めることにしています!
メイングラボがGeforce GTX1660Tiでも影響はありませんね。
機会があったら、RX550にしようと思います。
ご報告ありがとうございます!きっと大丈夫であるはず、と思っているとはいえ、動作報告を頂くとやはり安心します(笑)他社混合でも動くのはAMD(ATI)の技術力の賜物ですよね!とはいえ、できることなら最新グラボでは、普通に1枚で使えるようにしてほしいものです。
ご報告ありがとうございます。RX6800、羨ましい環境です!R7 240だと30p利用不可は興味深い状況ですね。同じ200シリーズの250だと、すべてグレーアウトせずに利用可能(チェックボックスが使える)ので…。
こちらの環境だと1080pよりも高解像度の動画はどのモードでも上手く再生出来ない(音だけが再生されたり、フレームレートがまともに補完されていない等)ので、グラボの買い替えを検討しています。
GPU使用率を見てみるとVRAMが足りていないと思うのでyestonのRX550(VRAM 4GB)がグラボが高騰している今だとアリかなぁ?と思っているのですが、RX570等の方がやはり今後の事を考えるといいんですかね?yestonがその場しのぎになってしまうかもと言う懸念が少しあります‥笑
返信遅くなりすみません。
用途を決めて長く使うおつもりでしたら、このご時世、必要十分なものを選ばれるのが良いかもしれません。でも、当方でも1080p以上の動画を再生する機会があまりなく、実際にどの程度で足りるのか、など予想もできない状態で・・・。このグラボ高騰の状態が早く終わって、低電力高性能多機能なGPUが出てきて欲しいものです(夢
R7 250Xも手に入ったので、いろいろ試してみたいと思います。
最近のBlueskyFRCはインストールされましたか?
モード1、2を選べなくなりましたが、以前と変わらず設定出来ていらっしゃいますでしょうか。
最新版+Windows11ですが、問題無く動いているっぽいです。記憶では、うちは元々MODE1でしか動かなかったような気がするので、そのへんを完全に自動で選んでくれているのかな?と勝手に思い込んで使わせて頂いています。
私もWindows11にしたので、その情報は大変助かります。
後はドライバーの問題かな…。
実はR7 250手に入ったのですが手元にはありません。(後、250Xではなかった)
それと、RX6600XTがまだ買えていません。
今はRX590という希少種を使っているのですが、果たして体感が同じになるかどうか。
レガシー(古い)ドライバーでの運用も視野に入れています。
上記のコメントにもある通り、RX550単体だと動画・ゲームが厳しいらしいですね。
また進展がありましたら、ご報告申し上げます。
いらないかもですが。
RX590+R7 250のペアだと、RX590の設定に引っ張られるのか
RX590だけFluid Motionをオフにするという芸当は出来ないようです。
設定ファイルがかぶっているのかな?
今はRX6600XTが家に届くのを待っている状況なのですが
懸念はRX590とR7 250のペアの時に
R7 250のBluskyFRC項目でグレーアウトしてる項目が多数あったことです。
今はDXVAのCopy-backとかNativeやらの勉強をしていますが
動画データをビデオメモリじゃなくてシステムメモリに移せれば
R7 250の2GBとか関係ないはずなんです。
それが可能であれば、遅延やコマ落ちなどはするかもですが
1080pやブルーレイ動画などの制限が無くなるかな、と。
完璧に動かせたら自身のBlogに記事起こしでもしますね。
その際、ここの記事を引用リンクなどしてもよろしいですか?
しらたまさん、詳しいご報告、勉強になります。
設定が引っ張られる現象は、昔のBFRCによく見られた現象ですね・・
メインメモリが利用できるとのこと、もし実現したら自分も試してみたいです。
引用リンク、もちろん歓迎ですので、よろしくお願いします。
残念なお知らせとなるのですが、結果的に「出来ませんでした」。
グラフィックドライバーをDDUで削除して
新たに2種類のドライバーを入れたものの、最初の頃は60FPSで再生出来ていたのですが
いつの間にかできなくなりエラーを吐くようになってしまいました。
GPUの使用率もフルHDの動画で99%(ほぼ最大値)を記録し、
BDの4K動画に至っては20フレーム出ればいい方でした。
そして最終的にはフリーズする始末。
電源的にはRX590のほうが食うので足りているはずなのですが
なぜか熱暴走するようになってしまって動きません。
何をいじってそうなったか分からないだけにくやしいですね。
ただブルーレイ動画(UHD動画)はR7 250じゃ厳しいのは
調子がいい時も同じでした。
ちなみに使ったソフトはMPC-HCとK-Lite Codec Pack。
そしてRX6600XT+R7 250です。CPUはintel i7-10700Kといった感じ。
もし何か参考になる記事が載っている場所があったら教えて下さい。
また時間のある時に再挑戦してみたいと思います└(゜ー゜ )┐
あれから悪戦苦闘してみたのですがやはり×。
懸念してた通り、R7 250の設定で60pや60iの項目がグレーアウトし
設定できません。
RX6600XTを装着後、最初に少しだけ60fpsを出力できたのが逆に謎。
MPC-BEに環境を変え、madVRでも試してみたのですが
そもそもR7 250のGPUを使ってくれないのでダメですね。
その代わりと言ってはなんですが
madVRを軽くする設定を公開している方がいたのでURLを貼っておきます。
ご心配なら踏まないで下さいませ。
ttps://www.zpgbf.jp/mpcbe-madvr/
失敗に終わりましたが一応、記事を書きあげました。
お収め下さい。
http://whitemixi.blog37.fc2.com/blog-entry-661.html
検証お疲れ様でした。
今のところ希望通りの動きをしてくれないのですね。。
BFRCのバージョンアップで対応できる部分かもしれませんので、
状況を作者様に連絡されてみてはいかがでしょうか。
私も不具合について連絡したところ、バージョンアップで解消されたことがあり、
感謝の気持ちを込めて課金をさせて頂いたことがあります。
あれからいろいろ検証した結果、
「画面をミラーリングした場合は不可能ではないか」という説が有力です。
どうしてRX6600XTを設置した直後はFluid Motionが動いたのか思い当たるとすれば
その辺りしか考えられません。
R7 250自体がミラーリング可能だったとしても
今回の例はGPUで生成された映像をRX6600XTを介して出力するわけですから。
折を見てまた再検証してみようと思います。
また、作者様と一度連絡を取ったこともありますので
勝手が分かっている分、再度の連絡は出来ると思います。
私事ですが、madVRの設定を変えると本当に軽くなるのは確かなので
もしFluid MotionをmadVRで出力されているようでしたらお試しください。